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結論から言います。休職中に、高いものは要りません。
いま、スマホで「休職中 何を買えばいい」と探していませんか。私も同じことをしていました。何かを買えば、この重い感じが少し軽くなるんじゃないか。そう思って、夜中に検索していた時期があります。
先に答えを書きます。私が半年の休職で本当に助かった5つのうち、3つは0円か「1ヶ月無料」で始められるものでした。いちばんお金がかかったのはカウンセリング代で、1回5,000円くらいです。
広告リンクを含む記事なので、約束しておきます。私が実際に使って助かったものだけを書きます。図書館で借りた本は「図書館で借りた」と書きます。1万円払って、今なら別の方法を選ぶものも、そう書きます。
この記事で書くのは、心の持ち方ではなく、具体的なモノとコトです。何もできない自分をどう受け止めたかは、第3話に書きました。
一つだけ断っておきます。これは私一人の体験です。回復のスピードも、動ける時期も、人によってまったく違います。合わなそうなものは、遠慮なく飛ばしてください。
先に言っておきます。買えば良くなるものは、1つもありません
心が弱っているとき、人は「何か買えば変わるかも」と考えます。私もそうでした。
でも、モノで回復はしません。治療の代わりにもなりません。ここははっきり書いておきます。
じゃあ何のために買うのか。しんどい一日を、ほんの少しだけ回すためです。治す道具ではなく、生活を回す道具。だから、私が買ったものはどれも安いです。
順番も「お金のかからないもの」から書きます。買わずに済むなら、それがいちばんいい。この考えは、あのころも今も変わっていません。
1. 動画配信の「1ヶ月無料」―何もできない時期に、集中できる時間をくれた
朝起きて、今日やることが一つも浮かばない。そんな日が続いていませんか。
休職に入ってすぐの私が、まさにそれでした。時間だけがたっぷりあって、頭の中は落ち込んだまま。そこで使ったのが、U-NEXTとNetflixの1ヶ月無料です。
見ていたのは、半沢直樹とノーサイドゲームでした。自分もサラリーマンなので、サラリーマンたちの逆転劇が単純におもしろかったんです。
助かったのは「集中できた」ことでした。落ち込んでいるとき、頭の中では同じ考えがぐるぐる回り続けます。ドラマを見ている間だけ、それが止まった。1時間ぼんやり画面を見て、気づけば夕方。あの時期の私には、それで十分でした。
ここで、あなたが気になっていることを先に書きます。無料期間のあと、お金を払い続けなきゃいけないのか。
払わなくていいです。私は2つとも、無料期間のうちに解約しました。その後は見ていません。手続きは申し込みと同じ画面からできます。忘れそうなら、申し込んだ日にスマホのカレンダーへ「解約」とだけ入れておいてください。それで大丈夫です。
そのうえで、正直に書きます。あの1ヶ月の動画の時間が、私が動き出す土台になりました。何もできない時期を、ただ流してくれた。これは今も本気でそう思っています。
いま私が見ているのはTVerです。こちらは最初から無料です。
こういう人は使わなくていい:家にすでに見られるものがあるなら、それで十分。新しく申し込む手間のほうが、いまのあなたには重いかもしれません。
2. 池井戸潤の小説―正直に書きます、図書館で借りました
動画に少し飽きたころ、本を読むようになりました。読んだのは池井戸潤さんの作品です。半沢直樹シリーズ、俺たちの箱根駅伝、ノーサイドゲーム。
全部、近所の図書館で借りました。0円です。図書館で過ごす時間そのものが良かった話は第3話に書いたので、そちらを読んでください。
なぜ池井戸作品だったのか。あとから考えると、理由がありました。
あのころの私は、落ち込みながらも「ここからどうやって自分なりの仕事を見つけていくか」を考えていました。休職はしたけれど、仕事そのものは好きだったんです。少しずつでいいから前に進めたらいい、と思っていました。
そこにストーリーがはまりました。追い込まれた人が、最後にギャフンと言わせる。あの爽快感が、当時の自分には効いたんです。
あなたにも、しんどい時期にページをめくれた本がありませんか。あるなら、それがあなたにとっての1冊です。私の場合はこれでした、というだけの話です。
手元に置いて読み返したい人は、こちらから買えます。
価格:1980円 |
半沢直樹 1 オレたちバブル入行組 (講談社文庫) [ 池井戸 潤 ] 価格:858円 |
こういう人は買わなくていい:まずは図書館で1冊借りてください。私がそうしました。読めない日が続いても、返せばいいだけです。買った本が積み上がるほうが、しんどくなります。
3. FPと簿記の勉強―ただし、やれる時期が来てからでいい
「休んでいる間に、何か資格でも取らなきゃ」。そう思っていませんか。
思わなくて大丈夫です。休職中に勉強しなくていいです。私がテキストを開いたのは、休職から1ヶ月ほど経ってからでした。最初の1ヶ月はご飯も喉を通らず、動画を見るだけの毎日です。
その1ヶ月が過ぎたころ、少しだけ「何かやってみようかな」という気持ちが出てきました。これはたまたま、私にその時期が来ただけです。3ヶ月経っても来ない人、半年来ない人も、まったくおかしくありません。回復のペースは人それぞれです。何もできない時期は、何もしないのが正解です。
そのうえで、私の場合を書きます。選んだのはFPと簿記でした。理由は、お金の不安があったからです。休職して収入が減り、家計がどうなるのか怖かった。その怖さが、そのまま勉強の動機になりました。
使った教材は2つです。
- ほんださん(東大式FPチャンネル)のYouTube:無料。FPはこれだけで足りました
- クレアールの簿記講座:約1万円払って受講しました
ここは正直に書きます。今の私なら、簿記もまずYouTubeから始めます。無料でいい講義がたくさんあると、あとから知ったからです。あの1万円が失敗だったとは思いません。当時は真剣に選んだし、実際に合格できました。でも、休職中のあなたに勧めるなら、まず無料のほうです。お金は、無料で足りないと分かってから出せば間に合います。
結果は、休職中にFP3級が1ヶ月、簿記3級が3ヶ月ほどで合格でした。ただ、私にとって大きかったのは合否そのものではありません。
一つは、お金の流れが自分で分かるようになったこと。怖さの正体が見えると、少し落ち着きます。
もう一つが、意外なものでした。試験会場まで出かけたことです。ネット試験を受けに、それぞれ1回、会場へ行きました。家からほとんど出ていなかった時期に、目的があって外に出る。あれは、いい気分転換になりました。今思えば、あれも外に出る練習の一段だったんだと思います。
こういう人はやらなくていい:いま少しでも「しんどい」と感じているなら、この節は飛ばしてください。勉強は逃げません。私も最初の1ヶ月は何もしていません。
4. カフェで過ごす、自分だけの時間―今も続いています
最近、一人になれる時間はありましたか。家族といる時間でも、仕事の時間でもない、自分だけの時間です。
これは休職中に始めて、フル復職した今も続いている習慣です。5つの中でいちばん長く残りました。
やることは単純です。スターバックスかドトールに入って過ごす。休職中は週に2回くらい、朝10時から12時ごろまで居ました。今は時間帯が変わりましたが、続いています。
中身はその日によって違います。
- ぼーっとする(これがいちばん多い)
- 本を読む
- 勉強する
- 人間観察をする
最後のがけっこう楽しいんです。「この人はどういう感じでここに来ているんだろう」と勝手に考える。誰の役にも立たない時間ですが、そこが良かった。
振り返って言えば、これは一人の時間で自分を見つめ直す、いい時間でした。誰にも急かされない場所が、あの半年にはどうしても必要だったんです。
一つ補足します。復職前の通勤訓練でもカフェに通っていましたが、あれとは別物です。訓練のときの店は、電車に乗れた自分を落ち着かせるための場所でした(通勤訓練の記事に書いています)。この時間は、耐える時間ではなく、楽しむ時間です。
こういう人はやらなくていい:カフェに入るのがしんどい時期は、近所の公園のベンチで10分座るだけでもいいと思います。大事なのは店ではなく、誰にも急かされない一人の時間のほうです。
5. カウンセリングのお金―1回5,000円くらい。家からZoomで受けました
最初から最後まで、通してずっと助かったお金の使い道は、これでした。
臨床心理士の方と個人契約して、定期的に話を聞いてもらいました。費用は1回5,000円くらいです。ただし契約先によって金額はかなり違うので、私の場合の目安として見てください。
安くはありません。それでも書いておきたい理由があります。
Zoomだったので、家から受けられたことです。
出かける準備がいらない。予約の日に「今日は行けそうにない」とならない。パジャマのままでも、画面の前に座れば始まります。外に出られない時期に、これは本当に大きかった。通う形だけだったら、私は途中でやめていたと思います。
内容は書きませんが、頭の中を口に出すだけで、散らかっていたものが少し並びました。
こういう人は無理に使わなくていい:まず主治医や、会社の産業医(会社で働く人の健康を診る医師)に相談してください。公的な無料相談窓口もあります。お金を出す前に、使えるものから使ってください。
私がお願いしたのは個人契約のカウンセラーさんなので、同じところを紹介はできません。いまから探すなら、国家資格の公認心理師の方に相談できる、こうしたサービスもあります。
オンラインカウンセリング「Kimochi」正直に書きます。買って失敗したものは、ありませんでした
アフィリエイト記事なので「失敗したもの」も探しました。でも、出てきませんでした。
一つだけ「今ならこうする」があります。さっき書いた、簿記講座の1万円です。失敗ではありません。ただ、いま同じ場所に立つなら、私はまず無料のほうを選びます。
失敗が出てこなかった理由は、はっきりしています。自分が本当に欲しいものだけを買ったからです。
休職中は、時間だけが山ほどあります。その時間で私がやっていたのは、自分の価値観を見つめ直すことでした。何が好きで、何が嫌で、何に時間を使いたいのか。それを考えたあとの買い物は、まず外れません。
振り返って、いちばんしっくりくる言い方はこれです。
物に頼るというよりは、自分なりの価値観を見つめ直して、時間を自分の時間として使っていくことが楽しかった。
これが、この記事でいちばん伝えたいことです。
おまけの正直な話:あの時期、私はお菓子ばかり食べていました
かっこ悪い話も書いておきます。ご飯が喉を通らなかった時期、私が口に入れていたのはお菓子でした。
体にいいわけがない、とは分かっていました。それでも、とにかく何かお腹に入れることを優先しました。結果、体重は5キロ増えました。おすすめはしません。でも、あの時期は「食べられること」が先だったんです。体重は、あとから戻せます。
同じ状態の人がいたら、こう言いたいです。ちゃんとしたものを食べなきゃ、より先に、まず何か入れば良し。栄養バランスは、食べられるようになってから考えれば間に合います。
選ぶ基準は「乗務カバンの中身」と同じでした
鉄道にたとえます。今回はこれ一つだけです。
乗務員が仕事に持っていくカバンの中身は、どれも地味です。規定類、飲み物、異常時対応のもの。派手なものは一つも入っていません。でも、どれか一つ欠けると、その日の仕事が止まります。値段ではなく、その場面で確実に働くかどうかで選ばれているんです。
休職中に助かったものも、まったく同じでした。無料の動画、図書館の本、コーヒー1杯。地味で、安くて、でも毎日の役に立つ。
だから、選ぶ基準は3つに絞れます。
- 0円でできることから試す。買うのはいちばん最後
- いちばん動けない日の自分でも使えるか。元気な自分を基準に選ばない
- 準備がいらないか。手順が多いものは続きません
まとめ
私が休職の半年で助かった5つは、これでした。
- 動画配信の1ヶ月無料(初期。ぐるぐる回る頭が止まった。無料のうちに解約した)
- 池井戸潤の小説(図書館で借りた。前を向く力をもらった)
- FPと簿記の勉強(1ヶ月経って、やれる気になってから。会場に行くのも練習になった)
- カフェの時間(今も続いている)
- カウンセリング代(家からZoomで受けられた)
もし「1つだけ選べ」と言われたら、私はカウンセリングを選びます。最初から最後まで、通して助かったのはこれだけでした。
高いものは、一つもありません。効いたのは、モノそのものより、時間を自分のために使い直したことでした。
最後に、今日やってほしいことを一つだけ。
今日は何も買わなくていいので、「しんどい日の自分でもできたこと」を1つだけメモしてください。
テレビをつけた。お菓子を食べた。それで十分です。動けない日にもできたことは、これから先いちばん長くあなたを支えてくれます。買い物は、そのあとで間に合います。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。あなたのカバンにも、地味だけど助かる1つが見つかりますように。
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回復のプロセスには個人差があります。過ごし方や体調の判断は、必ず主治医・産業医の指示に従ってください。この記事は治療や薬の代わりになるものではありません。

